巨人セペダ大減俸も殊勝なワケ 金額をキューバ換算すると…

公開日: 更新日:

 今月8日まで行われていたカリビアン・シリーズでMVP。母国キューバを優勝に導いた巨人のフレデリク・セペダ(34)が「去年とは違う」ともっぱらだ。

 沖縄キャンプに20日に合流するや、練習試合で特大弾。「見事」と原監督の目を細めさせた。DeNAのグリエルやロッテのデスパイネといったキューバ選手が開幕に間に合わないとされる中、キャンプ中に“マジメ”に合流した姿勢が、指揮官の評価を高めてもいる。

「キューバの至宝」といわれ、政府派遣第1号選手として来日した昨季は、打率.194、6本塁打、18打点とさっぱり。年俸1億5000万円から4000万円と大幅減俸されても、文句一つ言わずに巨人と再契約した。中南米野球事情に詳しい球界関係者が言う。

「キューバ政府派遣選手は年俸の20%を政府に支払う。4000万円で大減俸と言うけれど、800万円を国に払ってセペダの取り分は3200万円。これがどれほどの価値か。キューバの野球選手の月収は会社員とほぼ同じで2000円程度。日本とはゼロが2つ違うと考えても、30億円以上の価値になる。昨年、巨人からもらった年俸は1億5000万円。2割の3000万円を政府に払い、1億2000万円がセペダに入った。これはキューバでは120億円という天文学的な数字になる」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋