阪神が育成選手レンタル BC福井トップが語る「両者の思惑」

公開日: 更新日:

■競争心とファン拡大

 しかし、プロ選手の加入で福井所属の選手は出場機会が減るのではないか。
 その質問に新谷社長はこう言った。
「独立リーグのチームは最低限の人数でやっていますからその心配はない。むしろ独立リーグの選手はほぼ全員がプロ志望。『派遣選手を超えるレベルになれば自分もプロになれる可能性がある』と、目の色を変えてライバル心を燃やす。自然と競争心が芽生える効果もあるのです」

 唯一、受け入れの不安要素を挙げるとすれば、それはプロから派遣される選手のモチベーションの低下。せっかくプロ入りしながら、独立リーグに派遣されてしまうことで、やる気をなくしたり腐ってしまう者もいるんだとか。

「我々としてはいい形でプロに送り返してあげたいので、こちらに来る選手には頑張ってもらいたい。それに今回、阪神さんが選手派遣をしてくださるのは、福井での人気拡大の意味合いもあると思います。福井は巨人ファンが多いですからね。阪神の選手がここで活躍すれば、福井での阪神の知名度も上がり、我々の集客にもつながる。その意味でも、選手には阪神の代表として頑張ってもらいたい」(新谷社長)

 BCリーグのシーズンは4~6月の前期と、7~9月の後期という2シーズン制。今のところBC福井は前期、後期に分けて阪神からひとりずつ受け入れる予定だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々