阪神が育成選手レンタル BC福井トップが語る「両者の思惑」

公開日: 更新日:

 今後は増えることになるのか。
 阪神が今シーズンから育成選手を独立リーグのBCリーグ・福井ミラクルエレファンツ(BC福井)に派遣するという。

 7日時点でチームが派遣候補選手として挙げているのは田面巧二郎(24)と佐村・トラヴィス・幹久(21)の2人の投手。早ければ来週中にも正式契約を交わすようで、決定すれば阪神は初めて独立リーグに選手を「レンタル移籍」させることになる。

 日本野球機構(NPB)とBCリーグは育成選手に限って「出場機会を増やすため」に選手派遣を許可している。すでに広島オリックスが同制度を利用。今度は人気球団の「参戦」であるが、受け入れる側にはどんな「恩恵」があるのか。

 BC福井に問い合わせると、新谷隆美代表取締役社長が対応。
「我々は一昨年のオリックスに次いで2度目の受け入れになりますが、今回もお互いにメリットがあります」と言って、次のように説明した。

「プロ側は選手の出場機会が得られる一方、我々としては戦力面の強化が期待できます。育成とはいえプロの選手ですから、当然活躍できる可能性が高い。しかも、プロから派遣していただく選手は所属球団から給料をもらっているので、我々が派遣選手に給料や住居費を支払う必要がないのです。払うとすれば、チームの遠征の際の宿泊費と交通費、それにチームの勝利に貢献した際に個人に支払われる出来高払いぐらい。それも投手なら1勝につき数千円程度です。ウチの選手の平均月給は14万~15万円ほどですが、この制度のおかげでほぼ無償で助っ人をお借りできるようなものなのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然