安楽の一軍デビューは「再来年」 楽天・酒井二軍監督が明言

公開日: 更新日:

「一軍で早く投げたい。まずは二軍で結果を残していきたい」

 12日、教育リーグのヤクルト戦でプロ入り初の実戦登板を果たした楽天「ドラ1」の安楽智大(18=済美)が、力強くこう言った。

 1回を無安打投球。ストレートの最速は146キロをマークし、スライダーで2三振を奪った。「真っすぐの走りが良くなかったが、スライダーの切れは良かった」と自己評価した右腕だが、ネット裏の編成担当は、「フォームに躍動感がない。速球は角度がなく、キレもまだまだ。高校時の面影はないね。今の状態では一軍では厳しいと思う」と辛口評だった。

 それは楽天首脳陣も百も承知のようだ。酒井二軍監督がこう言った。

「キャンプ当初はフォームがバラバラでボールに力が伝わらず、迷いもあった。今は、高2の躍動感があったフォームに近い形に戻し始めたところ。今季中に一軍? それは考えていない。今の力では一軍で安定してローテを守るのは難しい。大久保監督とも球団とも、少なくとも今年は二軍で土台をつくろうという方向で話をしている。秋に一軍の順位が確定した段階で、経験を積ませるために一軍登板することはあるかもしれないが、今年は助走期間の位置づけ。今日のように1イニングを全力で投げることから初めて徐々にイニングを増やす。来年、二軍でローテ投手として誰もが実力を認め、3年目に一軍のローテに入ってくれたら。段階を踏んで成長してくれたらと思う」

 この日、大久保監督も安楽の一軍起用について「今年は100%ないといえる」と発言。安楽は、「今年の目標は開幕一軍、そして新人王を取りたい」と宣言していたものの、そのレベルにはまだまだ遠いようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  1. 6

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    メジャー挑戦組出場の追い風になるのか? 巨人岡本は「絶対に出たい。ただ…」

  4. 9

    阿部巨人かつての盟友・李承燁氏に打撃コーチ緊急打診の深層…来季首脳陣発表後にナゼ?

  5. 10

    星野監督と1週間連続の晩飯ざんまい…ハワイ自主トレ中に突然、「星野ですう~」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ