なぜこの時期に? オリ金子“雲隠れ”リハビリの裏事情

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 昨年11月に右ヒジのクリーニング手術を行ったオリックス金子千尋(31)が一時期、行方をくらませ周囲を騒然とさせた。

 オリックスはすでに金子を開幕投手に指名済み。本人も2月の春季キャンプから開幕に照準を合わせ、10日に大阪市内で行われた激励パーティーでも「(ヒジを)手術したのでまだ100%ではありませんが、開幕までにしっかりと治していきたい」と、順調な回復ぶりをアピールしていた。

 ところが、その発言直後の11日、突如チームを離脱。理学療法士のもとで、リハビリを進めていることが一部スポーツ紙などで明らかになった。

 森脇監督は「ヒジの状態の悪化ではない。順調にリハビリは進んでいる」と話しているものの、それならなぜ本人は開幕まで2週間足らずの今頃になって新たな治療を受けているのか。

 あるチーム関係者はその理由をこう推測する。

「ダルビッシュが離脱した影響でしょう。金子は12年の6月に右ヒジ内側部の炎症を訴えて長期離脱した過去がある。一般的にヒジの内側部の炎症は、ダルや田中の右ヒジ内側側副靱帯部分断裂につながるといわれています。金子もすでに2年以上が経っているとはいえ、古傷が気になるのは当然です。だから、この時期にあえて、理学療法士などの専門家にヒジを診てもらったのでしょう。金子はダル同様、ヒジに関しては繊細ですからね」

 昨オフを含め金子の2度の手術はいずれもクリーニング手術。しかし、古傷が再発して靱帯の部分断裂までいくようなら、その時点で開幕どころかシーズンを棒に振ることになりかねない。急に慎重になったのも当然と言えば当然だ。

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