進学校で偏差値70 松山東の監督が明かすチーム強化の工夫

公開日: 更新日:

 OBには大江健三郎や伊丹十三らがいる。偏差値70の進学校にして、昨夏、昨秋と県大会の決勝に進出。四国大会にも駒を進め、21世紀枠ながら甲子園に出場した。専用グラウンドもなく、練習時間も制限された進学校がいかにして強くなったのか。堀内準一監督(48)に話を聞いた。

――強豪校と比べて設備や環境で劣る中、野球部はなぜ強くなったのですか。

「それは伝統でしょうね。ウチは昨日今日、強くなったチームではありません。以前から時々、県ベスト4や8には入っていました。どこかでチャンスがあれば、という思いでやってきましたからね。卒業した去年の3年生は本気で甲子園を狙っていました。それだけの能力があって『文武両道を実践する!』という意地もあった子たちです。その流れがあるのは間違いないでしょう」

――練習も工夫しながらやっているのですか。

「工夫するしかないですよ(苦笑い)。ウチは他の部活と共用グラウンドなので、月曜日から金曜日までは内野部分しか使えない。土曜日は外野部分も使えますが、それも限られた時間内。日曜日は練習試合です。その中で、いかに試合、実戦を想定した練習をするか。外野手のノックは朝練ぐらいでしかできませんから。他校に比べると練習量ではかないませんよ。でも、練習時間が少ないことはメリットもあると思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束