12球団唯一 西武「開幕4連勝」の立役者は“田辺チルドレン”

公開日: 更新日:

 そういえば、この人も「新」監督だった。

 開幕から波に乗る西武が31日も敵地仙台で楽天を撃破した。二回に高卒2年目の森が先制打を放つと、七回には浅村が逆転2点適時打。12球団で唯一となる開幕4連勝を田辺新監督にプレゼントした。

 この森と浅村には、田辺監督に大きな恩がある。森は昨季の一軍抜擢だ。ある球団OBが言う。

「伊原前監督は森を『今年1年間は二軍で育てる』と開幕前から宣言。チームが最下位に低迷しようと、頑として譲らなかった。しかし、6月から監督代行として指揮を執るようになった田辺さんが『将来の正捕手なら、早く一軍を経験させなくてはダメだ』と7月下旬に昇格させた」

 伊原前監督がそのまま指揮を執っていたら、それこそ今季の開幕一軍もなかったかもしれない。

 これまで内野と外野を行ったり来たりしていた浅村は、オフに「来季は二塁一本で!」と、田辺監督に直訴。今のところその約束は守られており、開幕から「3番・二塁」としてスタメン出場を続けている。さらに高卒で入団した当初も、当時二軍打撃コーチだった田辺監督に世話になっているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性