無傷4連勝の日ハム大谷 攻略の糸口は「立ち上がり」にあり

公開日: 更新日:

「チームの勝利のために1イニングでも多く投げたかった。要所要所でバックの守備にも助けられました」

 日本ハムの3年目・大谷翔平(20)が、19日の楽天戦で自身3度目の完封勝利。開幕から無傷の4連勝でチームの連敗を2で止め、試合後にこう語った。

 これで4日の対オリックス戦から22回連続無失点中。防御率は0.94となり、リーグ3位に浮上した。4勝と33奪三振はいずれもリーグトップだ。

 いまや押しも押されもせぬエース格とはいえ、相手球団に付け入る隙がないわけじゃない。試合後の本人が「いつもハラハラで申し訳ない」と自戒を込めて振り返った「立ち上がり」だ。

 今季はここまで4試合で3失点。そのうち2点は初回、1点は二回に失ったもの。昨季の計50失点のうち、最も多いのが初回の12点。二回に9点、三回にも6点取られていて、三回までに計27失点。失点の半分以上が序盤なのだ。

 この日も初回、先頭打者にいきなり死球を与えるなど2四死球と自らの暴投で2死一、三塁のピンチを招いた。エンジンのかかりが遅いのか、立ち上がりに独り相撲を取る傾向がはっきり表れている。

 大谷を他球団が攻略しようと思ったら、不安定な序盤に足や小技を使って揺さぶるしかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動