五輪で商売をしてきた大新聞が「五輪重視」に釘さすあざとさ

公開日: 更新日:

 スポーツマスコミのおかしさはメダル予想だけではない。本来なら、五輪に群がる政治家、企業群、金の流れなどを厳しく監視しなければならないのに、東京に五輪招致が決まってから、「20年の祭典」に向かって一直線だ。

 ビジネス評論家の菅野宏三氏がこう語る。

「経済界にとって東京五輪は、またとないビッグなビジネスチャンスです。テレビや新聞がマイナスイメージの報道などしようものなら、おもしろくないと思う企業も少なくないはずです。メディアは批判的な記事を書いてスポンサー離れを恐れているのではないか」

 東京五輪で世界3位以内の金メダル(25~30個)を目指す日本オリンピック委員会(JOC)は、15年度から五輪開催年までの6年間で1000億円の選手強化費が必要という。国の借金が1000兆円を超えているのに狂気の沙汰だ。

 一方で、都内には親子でキャッチボールをする場所さえ少ないのが現状だ。錦織圭の活躍に刺激を受けてテニスラケットを買っても、都内のコートは激しい争奪戦が繰り広げられている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢