チグハグ采配を選手カバー 巨人は原監督がいない方が強い?

公開日: 更新日:

 巨人が2-1で逃げ切った2日のオリックス戦、ベンチのナインも「エッ?」という表情になったのが、四回裏の攻撃だった。無死一塁で打席には主砲の坂本。4番のバットに期待するファンの歓声はしかし、すぐにどよめきに変わった。

 ベンチから送られたのは、犠打のサイン。これを決められなかった坂本は4球目を中前にはじき返して意地を見せたが、これで無死一、二塁と好機が広がっても原監督はかたくなだった。続く5番のアンダーソンにも送りバントを命じ、これが失敗して無得点に終わると、試合後にこう言った。

「なかなか点が入らない中、どういう形でも最善策とチームで動いたということですね。結果的には1死二、三塁というシチュエーションにはできなかったということ」

 交流戦に入っての坂本の打率は.348、アンダーソンが・286。他球団スコアラーが言う。

「1-0とリードしていた場面でイニングもまだ浅い四回。2人の調子が悪くないだけに、手堅いなという印象を受けたのは確か。この日の先発の2年目19歳左腕の田口が好投していて、なんとか追加点を取ってラクにしてやりたいという配慮もあったと思う。むしろ、意外だったのが六回裏の攻撃ですよ。当然、送ってくるものだと思ったら正反対な手を打ちましたからね。チグハグといえばチグハグです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは