「1年目だから…」 SB工藤監督の“口癖”がもたらす意外な効果

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「オレ、1年目だからわかんねーや」

 これ、ソフトバンクの工藤監督(52)のベンチ裏での口癖だ。監督はおろかコーチ経験もない新米指導者であることは紛れもない事実とはいえ、いくら何でも無責任極まりない……と、普通は思うだろう。

 ある球団関係者は「だからいい」と言う。

「工藤監督の信条は『見たものしか信じない』。周囲からバントが下手と言われる選手がいても、『そうなの? じゃあ本当かどうか、やらせてみよう』となる。下手に選手の知識や先入観がないだけに何でも試す。4月には開幕から調子の上がらなかった本多(30)をスタメンから外し、代わりに明石(29)と川島(31)、3年目の高田(25)を競争させた。焦った本多が無理してケガで二軍落ちというアクシデントはあったが、おかげでチーム内での競争意識が高まっている」

 その高田は昨7日の巨人戦でスタメン出場。決勝打となるプロ入り初本塁打も放った。

「(同じ二塁を争う)川島さんに負けないように頑張っています」とは試合後の高田の弁だ。

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