澤村も“逆球”でサヨナラ打浴び…制球自慢の投手なぜ減った

公開日: 更新日:

 その瞬間、神様の言葉を思い出した。

 巨人交流戦ロッテに3連敗で終幕。最後は抑えの澤村がサヨナラ適時打を浴びた。打たれた球は外角に構えた捕手の要求に反し、シュート回転したボールが内角に入った、いわゆる逆球だった。

「神様、仏様」とあがめられた西鉄(現西武)の元エース稲尾(和久)さんに、逆球について話を聞いたのは05年の巨人キャンプだった。

「稲尾さん、最近の投手は逆球が多いですが、稲尾さんは(現役時代に)放ったことありますか?」
「そうだな……片手ぐらいはあるかな」

 プロ生活14年で3599イニングを投げた稲尾さんは、その間たった5球しか逆球を投げたことはないと言った。今の投手には信用できない話だろうが、稲尾さんはさらにこう続けた。

「逆球といっても真ん中より反対にいった記憶はないよ」

 稲尾さんだって四死球はあるが、アウトコースを狙った球は外に外れても、内側への制球ミスはやや真ん中止まり。「内角に投げてしまった記憶はないよ」と、きっぱり言った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"