澤村も“逆球”でサヨナラ打浴び…制球自慢の投手なぜ減った

公開日: 更新日:

 稲尾さんの話は誇張ではない。かつてはどの球団にも制球のいい投手はゴロゴロいた。

■電光掲示板に球速表示

 プロの制球力に初めて度肝を抜かれたのは、私が高知商3年の時だ。授業を抜け出し阪神の高知キャンプを見に行くと、ブルペンには小山(正明)、村山(実)さんという球界を代表する投手が投げていた。この2人が投げている時は球威ばかりに目がいったが、そこには技巧派の渡辺(省三)さんもいた。運よく渡辺さんの「ラスト30球」を捕手の真後ろから見ることができた。球威では小山、村山にかなわないものの、30球の間、捕手のミットはほとんど動かない。間近で見ていたからわかったのだが、たまに動いてもミットの大きさ半分程度だった。

「このぐらいのコントロールがないとプロではやっていけないのか」と、強い衝撃を受けたことを今でも覚えている。

 私が巨人で投手コーチをやっていた79年、「空白の1日」で世間を騒がせた怪物右腕の江川(卓)が入団してきた。江川もコントロールのいい投手だった。それでも外角低めに構えてミットが動かなかったのは3球まで。4球目は捕手のミットは大きくズレた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  2. 2

    小林旭さん87歳「元気の秘訣? 食いたいときに食って、寝たいときに寝て」

  3. 3

    「恫喝暴行&中絶強要」報道のソフトバンク村上泰斗(19) 素質だけなら山本由伸クラスだったのに…

  4. 4

    水前寺清子(3)「今でも、小国では寝ながら歌った話が語り継がれているそうです」

  5. 5

    山川穂高が「4.5億円の置物」に…ソフトバンクが頭を痛める“引き取り手”の付かない厳しい現実

  1. 6

    阪神・梅野隆太郎に「衰えを強いる」藤川監督の起用法…生え抜き正捕手から不遇際立つ

  2. 7

    ソフトバンク3連覇でも“札束攻勢”止まらず…今オフ仕掛ける「補強リスト」仰天の中身

  3. 8

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  4. 9

    中森明菜が完全復活 結果的に長期休養がその価値を上げたが、応えられるだけの資質を持っていた

  5. 10

    芸能人の「植毛・ズラ事情」教えます 小倉智昭さんは4種類使い分けていた