「故障を利用」の声も 県岐阜商・高橋純平にスカウト疑心暗鬼

公開日: 更新日:

 試合後、スタンドのあちこちからタメ息がもれた。

 12日、大垣市北公園野球場で行われた岐阜県大会3回戦。県岐阜商-関商工戦のネット裏にはプロ球団のスカウトが押し寄せたが、またしても空振りに終わった。今ドラフトの目玉右腕・高橋純平が、初戦の2回戦に続いて、この日もマウンドに上がらなかったからだ。

「全体的にフォームが崩れているので、バランスを修正して、次は投げられるようにしたい」

 試合後の本人がこう言えば、指揮を執る小川監督は、「調子が良くない。ムリをさせられない状況なので」と話した。

 しかし、高橋を含む3年生部員にとっては、負ければその時点で高校生活最後の大会が終わってしまう一発勝負。チームのエースが「フォームの崩れ」や「調子」の良しあしだけで、登板を見送るとは思えない。

 まして試合は延長十回にサヨナラ勝ち。3点リードの八回に2点、九回に1点を奪われて同点のまま延長戦へ。緊迫した展開になっても、高橋はブルペンで肩をつくることすらしなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?