まるで“武士” バットを右肩に眼光鋭くが「清宮スタイル」

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 中学1年の秋、幸太郎は調布シニアに入団すると、打者に専念する。当時で183センチあった幸太郎を安羅岡一樹監督(52)はすぐさま4番に置いた。ところがしばらくして幸太郎は、こう直訴する。

「4番よりも、3番が打ちたい」

 安羅岡監督が理由をたずねると、「1回でも打席が多く回ってきた方がいいんです」と言った。同監督が振り返る。

「打ちたくて打ちたくてしょうがないんですよ。打つことが自分の長所だというのは認識していたし、とにかく打つことを楽しみにしていました」

 練習にはいつも特大サイズの「マイ水筒」を持参し、2リットル以上のスポーツドリンクを飲み干した。幸太郎の顔が隠れるくらいの大きい水筒。練習の合間に水分を人一倍取るため、チームメートがグラウンドに戻っても、ひとりだけ飲んでいることもあった。

「そういう意味で物事を切り替える時にモタモタしていることもあったので、親しみをこめて『山下清、早くしろ!』なんて言ったものです。風貌がちょっと似ているでしょ(笑い)。ただ、試合で打席に入るときは、ガラッと雰囲気が変わる。僕は拓大まで投手をやってたんですけど、その時にもし彼と対戦したら弱気の虫が出ちゃっただろうなと。大人から見ても、怖いくらいのオーラが出ていました」(同)

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