智弁和歌山で甲子園 ヤクルト武内が語る高嶋監督の“鬼指導”

公開日: 更新日:

「ただ怖いというしかなかった」

 智弁和歌山高の2年夏に全国制覇を果たすなど、3度の甲子園経験があるヤクルト武内晋一(31)がこう振り返るのは高嶋仁監督(69)のことだ。

「もうええわ!」

 春のセンバツ出場が決まり、遠征初日の練習。高嶋監督はノックの最中、ボールが入ったカゴにバットを叩きつけた。

「バーン!」という大きな音とともに、バットが真っ二つに割れた。グラウンドに、一瞬でピンとした緊張感が張り詰めた。

 智弁和歌山は打撃のチームというイメージがあるが、ノックの技術に定評がある名伯楽は、守備や走塁には特に厳しかったという。

「バットを折るのは、初日の1回だけですが、チームを引き締めようという意図があったのだと思います。普段の練習でも、ノックは厳しかったですね。これは僕に限らず、ミスをすると、監督に呼ばれて、ボールを延々とぶつけられたこともあります(苦笑い)。10分くらいの間に、約2箱分くらいだから相当な数ですよね。その間は生きた心地がしませんでしたが、守備や走塁面は相当鍛えられました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず