三木谷氏“現場介入”の波紋…アマ球界に「楽天離れ」の可能性

公開日: 更新日:

 楽天のチーム関係者は、今後頭を痛めることになりそうだ。

 7月、田代打撃コーチの退団で三木谷オーナーの「現場介入」が大々的に報じられて以降、アマチュア球界から「白い目」で見られているからだ。

 打順や選手の起用法にまで口を出す三木谷オーナーのやり方にはすでに他チームの首脳陣や選手からも「やり過ぎ」という声が噴出している。当の三木谷オーナーはそんな声もどこ吹く風。いまだ悪びれることなく球団への介入を続けている。この影響で、今オフのドラフト有力候補選手らの「楽天離れ」が始まっているというのである。

 あるパのスカウトによれば、ドラフト1位候補の有力投手の学校関係者は先日、楽天から調査されていることを知った上で、「野球の素人がアレコレ指示を出す楽天だけにはウチの選手を入れたくない。プロ入りしても期待通り育ててくれないですから」と露骨に嫌悪感を示していたそうだ。今のままでは、楽天がドラフト会議で指名した有力選手が相次いで入団拒否をする可能性すらある。

 楽天は一昨年のドラフトで5球団競合の末、くじ引きで松井裕を獲得。昨年もヤクルトと競合の末、安楽を取るなど、クジ運は抜群だが、三木谷オーナーの現場への口出しが続く限り、今後はドラフトで苦労しそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?