高卒で月間4勝 高橋光成の快挙生んだ西武「育成失敗」の教訓

公開日: 更新日:

 また勝った。

 西武の高卒ルーキー、高橋光成(18)が31日の楽天戦に先発。5回4安打2失点で4連勝を飾り、パ・リーグ高卒新人としては99年の松坂大輔(現ソフトバンク)以来となる「月間4勝」をマークした。8月2日のソフトバンク戦でプロデビュー。初戦は黒星を喫したものの、その後は勝ち続けている。

 2年前の甲子園優勝(前橋育英高)投手。プロ入り前から実力は評価されていたが、ここまでの躍進は、チーム方針のおかげもある。

 西武はここ数年、即戦力の高卒新人でも、1年目の数カ月は徹底して体力づくりをさせる。その後、技術、体力をじっくり教え込み一軍に送り込む育成法を貫いている。昨年の森(友哉)もそうやってチームの主軸選手に育てた。

 西武は10年のドラフトで6球団競合の末に「10年に一人の逸材」といわれた早大右腕の大石(達也)を獲得しながら育成に失敗。花巻東高から09年のドラフト1位で入団した菊池(雄星)も戦力になるまでに時間がかかった。こうした「過去」を教訓にしているのだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは