“剛腕”はどこへ…「初登板初勝利」の楽天・安楽はまるで別人

公開日: 更新日:

 それでも「圧巻」という投球ではなかった。

 5日のソフトバンク戦に楽天のルーキー、安楽智大(18)がプロ初登板初先発。6回2安打5四球、無失点でプロ初勝利を手にした。楽天の高卒新人で「初登板、初勝利」は田中マーくんですらできなかった球団史上初の快挙だ。

 しかし、手放しで喜んで良いのやら。安楽といえば済美時代はMAX157キロを誇った剛腕右腕。それが、この日は初回に投げた146キロが最速。二回の143キロを最後にその後も球速は落ち続け、130キロ台後半の直球も多かった。

 安楽は高校2年の秋に右ヒジをケガ。その影響で昨年は甲子園に出場できず、楽天首脳陣も二軍で鍛える方針を取っていた。

 この間、安楽は右ヒジへの負担を減らすため、フォーム改造に着手。二軍でも19試合で4勝1敗と投げられるようにはなったが、本格派投手がこの球速ではとてもじゃないが順調とはいえまい。

 フォームが合ってないのか、それともケガの影響か……。安楽初登板、初勝利は楽天ファンに楽しみをもたせるどころか、不安にさせたんじゃないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  5. 5

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  1. 6

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  5. 10

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  2. 2

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  3. 3

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    トイレ盗撮も…谷村新司が息子を叱れない“恥ずかしい過去”

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    西野カナ×Perfumeショットにファンびっくり…ザワつき巻き起こした「のっち不在ショット」を読み解く