著者のコラム一覧
松井大輔

1981年5月11日、京都府生まれ。43歳。2000年に鹿児島実業高からJ京都入り。フランスのルマンを皮切りに6カ国.13クラブを渡り歩いた。YSCC横浜ではフットサルチームにも所属してFリーグに出場。「二刀流」をこなした。04年アテネ五輪出場。10年南アフリカW杯ベスト16。24年4月から横浜FC、浦和の育成部門でコーチを務める。

PK志願は「勝利への強いこだわり」から

公開日: 更新日:

 アウェーの栃木戦(3月30日)の前半36分でした。ペナルティーエリア内で(MF山田)大記にヒールパスを送った瞬間、相手に倒されました。

 主審の笛が鳴るとすぐにボールを拾って「PKを蹴りたい」と強くアピールしました。 

 試合中のPKは、実は京都にいたプロ1~2年目に何回か外して以来、12~13年間、一度も蹴っていませんでした。当時は若かったし、“メンタル的なひ弱さ”がどこかにあったんでしょう。

 だけど、僕はこの10年間、いろんな国で場数を踏んできました。フランスにいた時なんかは「PKを外したら車を壊されるんじゃないか」

「最悪の場合、殺されるかもしれない」という恐怖もあり、とても自分からアピールなんて出来なかったけど、日本ならそんなことはまずない。気楽に構えられたのは確かです。

 ゴール裏の栃木サポーターのブーイングも聞こえなかったし、相手GKの動きをしっかり見ながら、落ち着いて決めることが出来ました。


 海外では、PKを誰が蹴るのか、奪い合いになるのが当たり前です。PKだろうが、自分のゴールにカウントされるわけですからね。そんな経験もあって前節のホーム福岡戦(3月22日)で(FW前田)遼一が倒されて得たPKを「蹴らせて欲しい」と言いました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした