早くも球児“争奪戦” 高知前監督が語る「掛け値なしの評価」

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「私は巨人の外野守備・走塁コーチ(04~05年)時代に藤川の全盛期を知っている。正直いって現段階では抑えは厳しい。1回限定で全力投球すれば150キロは出るかもしれませんが、平均すると145キロそこそこです。入団してからは『抑え』という言葉は一言もいわず、『先発で行く』と。70球、80球と球数を気にして翌日、筋肉がどの程度張るのか、どのくらいで回復するのか、チェックしていたように見えた。かつてのように球威で抑え込むというより、むしろ、先発としてゲームをつくることを念頭に置いていました。プロ野球と違って、独立リーグの審判は判定がかなりアバウトです。バッターボックスのラインの上を通過してもストライクを取ることがあります。『それでも藤川さんはしっかりベース上で勝負してくれました』と、相手チームの打者が語っていた。制球力は落ちていません」

 藤川が受けたトミー・ジョン手術は、術後、2年ほど経過すると球速が上がるケースが多い。

「はじめての対戦相手でも、初球から打ってくるのか、右打ちが得意なのか、性格は強気なのかなど、事前に打者の傾向を聞いてからマウンドに上がっていました。相手が独立リーグの選手だからといってナメたりすることはなかった。そういう意味では慎重かつ繊細な投手です。感心しました。今後、球速が上がる可能性もありますし、たとえ全盛期の球威はなくても、先発して五回ぐらいまでならゲームをつくれると見ています」(前出の弘田氏)

 使い方次第か……。

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