今季2勝目の渡邉彩香 師匠・石井明義プロが急成長を分析

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【樋口久子 Pontaレディス】

 試合前に、「プロなので(アマには)負けられない。負けてはいけないと思う」と語っていた渡邉彩香(22)。

 最終日はベストスコア66で回り、ただひとり2桁アンダーパーとなる通算11アンダーまでスコアを伸ばして今季2勝目(通算3勝目)を挙げ、プロのメンツを保った。

 負けられない相手がツアー初出場で初日から首位をキープする高校2年生の畑岡奈紗(16)。ドライバー飛距離もプロ顔負けで、「まさか2回(16番、18番)も渡邉プロをオーバードライブできるとは思っていなくてビックリしました」(畑岡)と、女子ツアーで一、二を争う飛ばし屋で知られる渡邉のボールを越えてギャラリーをビックリさせた。

 しかし渡邉を指導する石井明義プロは、「飛距離ではなく、ドライバーを軽く打てるようになったのが成長の証し」とこう続ける。

「これまでは飛べばいいとばかりに、ドライバーを振り回して方向性がブレていた。それが最終日はヘッドスピードをコントロールしてフェアウエーを一度も外さなかった。軽く振っても彩香の場合は260ヤードも飛ぶからコース攻略には何ら問題ない。今季は上位争いする回数が増えてプレースタイルも考え方も大人になってきた。ちょっと前までの彩香なら“アマに負けられない”と頭で考えても、人前では言えなかった。それだけプロ意識も強くなっている。これからはイ・ボミテレサ・ルーを倒すことになります。みんな課題はパットだと言ってますが、彩香はドライバーからゴルフのリズムをつくっていくタイプ。得意なドライバーでフェアウエーを外さなければ、賞金ランクはもっと上に行きますよ」

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