最多票で殿堂入りも 斎藤雅樹氏に足りない巨人監督の資質

公開日: 更新日:

 18日、今年の野球殿堂入りが発表された。

 プレーヤー表彰では西武、ダイエーなどで224勝を挙げたソフトバンク工藤公康監督(52)と巨人で180勝を挙げた斎藤雅樹二軍監督(50)を選出。工藤監督は王貞治氏らに続く史上4人目の資格1年目で選出される快挙となったが、その工藤監督を27票上回る最多の285票を得たのが斎藤二軍監督である。

 巨人のエースとして通算180勝。勝ち星は224勝の工藤監督に及ばないものの、89年から2年連続で20勝をマークし、最多勝を5度、沢村賞を3度獲得して、「平成の大エース」と言われた。中でも、89年に樹立した11試合連続完投勝利のプロ野球記録は不滅の金字塔。歴史に残る投手との評価に異論はないが、同時にこの大エースには「だったらなぜ?」という疑問がついて回る。

 巨人一軍監督就任の不文律とされる「生え抜きのエースか4番」という条件を完全に満たしながら、これまでに一度も「監督候補」になったことがないのだ。原前監督の退任が決まった昨年も、原から堀内に監督交代した03年オフも、堀内から原に戻った05年オフだって、さまざまな監督候補が浮上する中、スポーツ紙にすらその名が取り上げられることはなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  2. 7

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  3. 8

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 5

    「NHKから国民を守る党」崩壊秒読み…立花孝志党首は服役の公算大、斉藤副党首の唐突離党がダメ押し

  1. 6

    国民民主党でくすぶる「パワハラ問題」めぐり玉木雄一郎代表がブチ切れ! 定例会見での一部始終

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  4. 9

    長女Cocomiに熱愛発覚…父キムタクがさらに抱える2つの「ちょ、待てよ」リスク

  5. 10

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ