トルネード健在 野茂英雄が計る「監督」就任のタイミング

公開日: 更新日:

 主役を食った。

 11日に福岡ヤフオクドームで行われた「名球会ベースボールフェスティバル2016」。メーンイベントの名球会メンバーによるセ・パ対抗戦は、長嶋茂雄(79)と王貞治(75)の始球式対決で幕を開けた。王が投げたボールを、長嶋が左手一本で三塁方向に打ち返すと、集まった1万8000人の観衆は大いに沸いたが、そんなON以上にファンの注目を集めた選手がいた。

 独特のトルネード投法で日米通算201勝を挙げた野茂英雄(47)である。パの3番手として出場選手最長タイの2回を投げた野茂は、現役時代と変わらぬ投球フォームを披露。5安打を浴びて3点を失ったものの、メジャーのパイオニアがマウンドに上がるや、ファンだけではなく味方ベンチの清原和博(48)までスマートフォンを取り出して写真撮影するといった具合だった。この手のイベントに出場すること自体が珍しい野茂は、大勢の報道陣に囲まれるなど試合後も大人気。記者の求めに応じて、広島からドジャース入りが決まった前田健太に「チャンピオンリングをもらってくれればボクもうれしい」とエールを送るなど、その存在感は際立っていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋