なぜ日本では修業ゼロの“素人”がプロ野球監督になれるのか

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 大リーグの人事はこういうものだ。ドジャースは現地23日、今季パドレスのベンチコーチを務めていたデーブ・ロバーツ氏(43)の新監督就任を発表した。09年に現役引退したロバーツ氏は、パドレスの特別補佐や一塁コーチなどを歴任。ついにメジャーで采配を振ることになった。

 マリナーズも来季からスコット・サービス新監督(48)になる。同氏の前職はエンゼルスのGM補佐だが、メジャー事情に詳しいスポーツライターの友成那智氏は「彼は主に育成部門を担当していた。選手の性格を見極めたり指導法に関しての知識はある」と言う。

 さらに友成氏は「メジャーではスター選手が監督になることはほとんどない」と言って、こう続ける。

「中堅クラスのレギュラーや控え捕手、マイナーで終わった無名選手が多い。名将といわれるオリオールズのショーウォルター監督(59)やカブスのマドン監督(61)もメジャー経験はありません」

■生え抜きコーチの昇格は例外

 では、日本のプロ野球はどうか。今季は指導者経験のない工藤公康監督(52)がソフトバンクを連覇に導いたが、得点(651)、失点(491)はともに断トツでリーグベスト。2位日本ハムに11ゲームの大差をつけた圧倒的な戦力は、監督の仕事などないに等しかった。

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