「超変革」掲げる金本阪神 カギは“真剣紅白戦”とOB分析

公開日: 更新日:

 金本監督は現役時代、1002打席連続無併殺打という日本記録を打ち立て、引退会見では「一番誇れるもの」と言った。一塁に走者がいる場面で内野ゴロを打って走者が二塁で封殺されても、全力疾走で一塁に残ることにこだわった。地味なチームプレーではあるが、昨季までの阪神の選手にその意識は低かった。

「自らが実践していただけに、金本監督はその点は厳しいと思う。打ったら全力疾走をするという姿勢に加え、出塁した際は盗塁を稼ぐだけでなく、相手投手にプレッシャーを与える意味でも、リードの取り方、スタートの反応などの基本的な技術を磨く。単打を二塁打に、二塁打を三塁打にするために大きくオーバーランすることもしかりです。相手投手に、こいつを塁に出したくないと思わせるようにならないといけない。紅白戦は練習試合、オープン戦と違い、キャンプメンバー全員が練習で得たことを試すことができる。阪神はファン、マスコミの注目度が高く、選手は失敗を恐れがちですが、紅白戦では失敗ができる。勇気を持って臨んでもらいたいですね」(福間氏)

 紅白戦を単なるファンサービスで終わらせないことが「超変革」のカギを握りそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗