来日即宮崎へ マシソンは立場微妙でも巨人の“助っ人主将”

公開日: 更新日:

 巨人で5年目を迎えるスコット・マシソン(31)が27日、来日即、宮崎入りした。28日からの一軍選手による宮崎合同自主トレに参加するためで助っ人としては異例。ギャレットやクルーズら巨人の外国人勢がこの日、続々と来日したが、マシソンは東京の自宅にも寄らない強行軍だった。他の助っ人に「マジメか!」と突っ込まれそうだが、こんな姿勢が日本人に受け入れられることをマシソンは知っている。

 夫婦揃って「親日派」である。昨年、ジェニファー夫人が都内の病院で長女を出産した。外国人選手の妻は母国に帰国して出産するケースが多いが帰らなかった。関係者によると、「日本で受け入れられるため。夫が長く日本で活躍するため」との理由からだという。

 そんな優良助っ人の元には後輩連中が集まる。オフ期間中、自宅のある米フロリダ州を戸根と高木勇が相次いで訪問。一緒に自主トレを行った。マシソンははるばる日本からやってきた後輩を自宅に泊め、夫人の手料理を振る舞い、趣味の狩猟に同行させるなど、手厚くもてなした。

「できれば巨人で引退したい。それがダメでも日本で引退できたら」と語る「忠誠心」も日本人好み。前主将の阿部のリーダーシップを参考に、昨年は右も左も分からないマイコラス、ポレダの面倒を率先して見た。新外国人投手2人の昨季の活躍を陰でサポートしたのは、他ならぬマシソンだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  1. 6

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 9

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪