今夏で休部のPL野球部 清原容疑者逮捕で「廃部」へ一直線

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 清原和博容疑者(48)の逮捕が決定打になりそうだ。

 春夏の甲子園で計7度の優勝を誇る高校野球屈指の名門・PL学園が昨17日、今夏の大会を最後に野球部の休部を発表。同校事務局は、「廃部ではなく休部という形になると思う。その先のことは分からない」と説明したように、このまま廃部となる可能性が高いともっぱらなのだ。

 PL学園はすでに、一昨年の秋から野球部の新規部員募集を停止。現在は2年生部員12人のみで活動しており、ここ数年は野球経験のない校長が監督として指揮を執るなど、かねて存続の危機が囁かれていた。この日、就任が正式発表された川上祐一新監督(41)も、同校剣道部OBの事務職員で本格的な野球経験がない。

 野球部の縮小は教団の意向で、体調が良くないとされる3代目教祖に代わって実権を握る教祖夫人が、私怨から野球部を目の敵にしているというのが定説になっている。折り合いの悪かった2代目教祖が注力した、教団広告塔としての野球部強化を全否定しているというのである。

「教団内部の事情はともかく、上層部に野球部の存在意義を問う声があるのは事実です。昨年には室内練習場と野球部寮の取り壊しが決められました。彼らの主張は、『かつては教団の広告塔だった野球部は今や、相次ぐ不祥事で教団全体のイメージを悪くするだけのお荷物になった』というものです。確かに、PL野球部は平成13年夏の府大会直前に発覚した暴力事件で6カ月の対外試合禁止処分を受けて以降、20年には監督の体罰指導、23年と25年にも部内暴力が発覚して処分を受けた。存続派の分が悪いところにもってきて、野球部の象徴的存在である清原が覚醒剤で逮捕された。廃部派が勢いづくのは間違いありません。清原が名門野球部の消滅にダメを押すことになるとみています」(在阪高校野球関係者)

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