オーナーや地元も味方 イチローが“辛口監督”のクビ飛ばす

公開日: 更新日:

 イチローはマイアミはもちろん、全米のファンからの支持が根強い。ファン感謝デーやキャンプ中のサイン会などでイチロー目当てに集まるファンの数は圧倒的で、チーム内での人気はエース右腕のフェルナンデス(23)やスタントンをもしのぐ。

 昨季のマーリンズの観客動員数は一昨年から1万9952人増の175万2235人。1試合当たり247人の微増とはいえ、これはイチロー見たさに球場に足を運ぶファンが増えたためだともいわれる。

 マーリンズ戦はNHKのBS放送で中継されたこともあり、日本でのマーリンズの知名度も上がった。球場には日本企業の看板が目立つなど、イチローはマーリンズのビジネスに欠かせない存在でもある。

 在米マスコミ関係者がこう言った。

「マーリンズはイチローのメジャー3000安打で商売がしたい。イチローの入団会見をわざわざ日本で行い、球団幹部まで来日したのも、日本に市場価値を見いだしたからです。オーナーのジェフリー・ロリアはとにかくカネにシビア。メジャーの所得分配制度をフルに活用、分配金を補強に使わず地元ファンやメディアからバッシングされたほど。同時に直情径行型の人でもある。マーリンズのオーナーに就任して以降の14年間でマッティングリーが11人目の監督。ここ6年間で6人もの監督のクビを切っています。イチローの3000安打に支障をきたすような起用が続き、なおかつチームの成績が振るわなければ、マッティングリー監督の途中解任まである。06年にはナ・リーグの最優秀監督に選ばれたジラルディ(現ヤンキース監督)を1年限りでクビにした。自分に盾突く監督は、だれだろうとバッサリやりますから」

 ロリアオーナーは最終的にマッティングリー監督よりイチローを取るというのだが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異