巨人ドラ1桜井 派手さないが「実践向き投手」と他球団警戒

公開日: 更新日:

 巨人の長嶋終身名誉監督はチームを率いていた際、新人や若手選手の評価基準に「見た目」を重視することがあった。

 報道陣に、○○はどうですかね? と聞かれ、「いいものを持ってるけど、顔がねえ」と答えることが珍しくなく、苦笑いする記者を、「いや、見た目はバカにできないんだぞ」とたしなめ、独自の視点で選手のスター性を探ったものだ。

 その点、今年の巨人のドラフト1位投手・桜井俊貴(22=立命大)は、外見にも実績にも派手さはない。

 オープン戦初登板となった4日のオリックス戦でも、5回を4安打2失点と開幕ローテ入りへ向け、強烈な印象を残すには至らなかった。

「特筆すべきボールがなく見栄えがしないのは確か。けど、4安打3四球で再三走者を背負いながら自責点1で切り抜けたのは、勝負どころでボールを低めに集められるから。三回の無死一塁、その後の1死一、二塁では併殺を狙って、いずれも注文通りにゴロを打たせた。実戦向きだと思う」(他球団スコアラー)

 誰が見ても凄いと思わせる投手じゃないが、こういうタイプが案外、結果を残すものである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘