賭博で揺れる巨人の“外出禁止令”に「過剰管理」と疑問の声

公開日: 更新日:

「日本人全体が会社の監督責任を追及しすぎる傾向がある。しかし、球団は選手に処分を下すだけで、『選手の私生活に関しては知りません』と突っぱねるくらいでいいのです。あれはダメ、これはダメではなく、選手個々に対し、『自分で責任を取りなさい、律する力を身に付けなさいよ、その代わり、不祥事を起こしたら厳格に処罰しますよ』と言うべきです。野球が仕事の社会人を『子供扱い』してばかりいると、いつまでたっても本当に子供のまま。狭い社会にいる彼らは、精神的に成長せず、物事の分別がつかないということにつながりかねない」

■企業論理を優先

 巨人に限らず、各球団は何かと選手を縛りたがる。

 NPB(日本野球機構)は毎年、「新人選手研修会」を行っているが、確かに高卒の未成年選手に最低限のルールやマナーといった人間教育、社会教育を施す必要はあるだろう。

 ただ、今回の賭博発覚により、選手に誓約書を書かせる球団もあれば、パチンコなどの合法ギャンブルでさえ「自制するように」と注意喚起した球団もあった。球界には、寮生活を数年間強制したり、新人はマイカー所有不可などという「禁止事項」を設けることで良しとする風潮がある。中・高校生の部活動じゃあるまいし、こうした“過保護”な管理は選手のためというより「球団の保身のためではないか」との声も一方ではある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず