貴乃花親方「理事長選」強行出馬の陰に“裏金顧問”の暗躍

公開日: 更新日:

 何が何でも現体制に刃を向けなきゃ気が済まないようだ。相撲協会の貴乃花親方(43・元横綱)が、次期理事長選に立候補する。24日付スポーツニッポンで「立候補は同志の協力があってのこと」「北の湖前理事長の遺志に応えなければならない」「これが最初で最後の勝負」などと話している。28日の理事会で行われる理事長選は八角理事長(52=元横綱北勝海)との一騎打ちになる見込みだ。

 しかし、貴乃花親方は本気で「北の湖前理事長の遺志」を継ぐつもりなのか。

 今回の立候補には、確かに「同志の協力」がある。その筆頭がパチンコ業者の代理人関係者から札束を受け取った裏金顧問。親方連中が「ムダ」と口をそろえる工事に巨額の費用をつぎ込んだうえ、「内閣府にもスポーツ庁にも指導されている」とウソまでついて、ある会社の債券を70億円分も購入しようと企んだ人物だ。この裏金顧問は1月下旬、協会を解雇されたものの、依然として理事たちに強い影響力をもつといわれる。貴乃花親方は再三、裏金顧問を協会に復帰させようとしたという。

 この裏金顧問を「(カネは)返したから問題ない」と、「シロ」に結論付けたのが宗像紀夫外部理事(74)だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変