著者のコラム一覧
マーク金井クラブアナリスト、クラブ設計家

1958年、大阪府出身。ハンデ3。ゴルフ雑誌の編集記者からフリーに転身。05年にアナライズを設立し、自社スタジオでゴルフクラブの計測、試打を専門的に始める。同時にメーカーが作れなかった、アマチュアを救うクラブを設計し販売も手がける。執筆活動も積極に行い、新聞、雑誌、インターネットで連載を多数抱え、著作物も定期的に発刊。近著では、「今より30ヤード飛ぶクラブを選ぶための36の法則」(実業之日本社)、「一生役立つゴルフゴルフ超上達法」(マイナビ出版)がある。現在、新刊書も数冊手がけている。

世界のトッププロはアイアンもドライバーもインパクトはハンドファースト

公開日: 更新日:

 先週のアーノルド・パーマー招待はジェイソン・デイが初日から首位をキープして完全優勝。

 昨年9月のBMW選手権以来となる、米ツアー通算8勝目を挙げた。

 日本勢でただ1人出場した松山英樹は最終日にスコアを5つ伸ばし、通算11アンダーの6位タイでフィニッシュ。これでデイは世界ランクを3位から2位に上げ、松山も14位から13位にアップした。

 本題に入ろう。デイのスイングはオーソドックスでアマチュアのお手本になるが、ぜひとも真似てもらいたいポイントがある。それは、ドライバーを打つ時のインパクトの迎え方だ。

 デイに限らず世界の一流どころは、アイアンはもちろんのこと、ドライバーを手にした時もハンドファースト気味の状態で、インパクトを迎えている。

 ハンドファーストとはインパクト時、手元がほんの少し飛球線方向(前に)出た状態のことだ。

 ハンドファーストの状態で打つメリットは2つある。ひとつは、すくい打ちにならないのでヘッドの入射角が安定し、芯で捉える確率がアップすること。今どきのドライバーはヘッドが大きくなってスイートエリアが広がっているが、それでも芯を外すとヘッドがブレ、飛距離が落ちたり、方向性が悪くなったりする。クラブがどんなに進化しても、芯で捉えることが弾道安定につながるのだ。

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