早実2年ぶり西東京ノーシード 清宮2度目の甲子園厳しく

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 清宮幸太郎(2年)の早実(西東京)が都立校に逆転負けを食らった。

 6日、春季東京大会2回戦で昭和と対戦。「4番・中堅」でスタメン出場した清宮は2安打1打点も、チームは八回に満塁本塁打を浴びて2-6で敗れた。この春、練習試合を含めた全試合で放っていた清宮の連続本塁打もストップした。

 昨秋に続き、都大会2回戦敗退。清宮は「2回戦の壁を乗り越えようと話していたけど、相手の投手にまんまとはめられた。力不足。まだまだ4番の姿じゃない」と目には涙を浮かべた。夏の西東京大会は2年ぶりのノーシードが決まった。

 前途多難である。東京の強豪校の監督はよくこんなことを言うからだ。

「東京の夏はシードとノーシードでは雲泥の差がある」

 他県とは違い、東京のシード校は3回戦から登場する。他県はシードでも2回戦からがほとんど。2試合も免除になる東京では、勝ち上がった時、投手の消耗度に差が出るのだという。

 甲子園4強だった昨夏からいわれることだが、早実は相変わらず投手力が脆弱。夏はいくら清宮フィーバーが後押ししてくれるとはいえ、1回戦からの登場だと決勝まで8試合。第4シードだった昨夏は6試合だった。投手が大変だし、甲子園が遠のいたと言わざるを得ない。実際、昨夏の東東京大会でノーシードの日大豊山が決勝まで勝ち上がったものの、灼熱の中での8試合目では、関東一と戦う余力は残されていなかった。

「東京の春の大会は、だから重要といわれるのです」(早実野球部OB)

 4番・清宮がいくら本塁打を量産しても、このままでは夏も厳しい戦いを強いられそうだ。

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