援護なく2敗目…広島ジョンソンは我慢投球も限界寸前
広島のジョンソンが20日のDeNA戦で6回3失点。2敗目(2勝)を喫した。
開幕から“我慢”の投球が続く。広島2年目の今季は、絶対的エースの前田が抜けた穴を埋めるべく、開幕投手を務めると8回2失点の好投。が、味方の援護なく、敗戦投手となった。
2試合目は6回を4安打無失点で7三振を奪う好投。5-0で悠々とマウンドを降りたのがいけなかった。救援陣が七回に一挙7失点と大炎上。終わってみれば5-9の大逆転負けである。緒方監督は「自分の責任」とうつむいたが、ベンチでこの“惨劇”を見守ったジョンソンの目はうつろだった。
2試合好投を続けながら勝ち星には結びつかなかった。3試合目の登板は九回途中3失点でやっと初勝利。この時、「勝ちがつくのはうれしい」と笑顔を見せた。緒方監督には前回のトラウマがあるのか、九回のマウンドにもジョンソンを送り出した。
「緒方監督は、前回リリーフ陣が5点を守れなかったから、完投してくれと言わんばかり。開幕からフル回転しているのに、エースなんだから勝つために毎試合完投してくれと言っているようなもの。いくら救援陣が信用できないとはいえ、むちゃくちゃです。結局、擁した球数は128球。文句一つ言わずに投げているものの、こんな扱いじゃ、来年はとっととメジャーに帰っちゃうのではないか。広島ナインは心配していますよ」(テレビ局関係者)
初勝利の際、「過去は振り返らない。これからも試合はあるので、やり返していく」と本人は気丈だったが、昨季デビュー戦で準完全試合を達成し、最優秀防御率のタイトルを獲得した広島の助っ人エースにとっては、ストレスがたまる展開が続いている。