評論家2人が指摘 巨人菅野シーズン防御率「0点台」の敵

公開日: 更新日:

「ひょっとしたら、ひょっとする。そんな期待を抱かせる投球を見せているのは確かですね」

 評論家の高橋善正氏がこう言った。

 開幕から圧巻のピッチングを続ける巨人菅野智之(26)。ここまで13試合に先発し、防御率は12球団で唯一の0点台となる0.88をキープしている。2リーグ制後のプロ野球で防御率0点台のままシーズンを終えたのは、1970年の村山実(阪神=0.98)ただ一人。菅野が達成すれば、実に46年ぶりの快挙となる。400勝投手の金田正一氏にも、神様・仏様の稲尾和久氏にもできなかった偉業に菅野は手が届くのか。冒頭の高橋氏がこう続ける。

「今季の菅野は球威、キレ、制球力すべてにおいてスケールアップし、文句のつけようがない。ただ、9回1失点でも防御率は上がっていく。計算上はこれから8回2失点が3試合続けば防御率は1.14になってしまい、そうなると2試合連続完封をしても、1点ちょうどで0点台には戻らない。それだけ、難しいことです。稲尾さんは大投手ですが、当時と今では打者の練習環境に雲泥の差があり、打撃のレベルが上がっている。ましてや今年は、またボールが飛ぶようになった印象がありますからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘