メジャー球団悲鳴「巨人・菅野をこれ以上酷使しないで」

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「今年は球数が多いのが気になるんだよ……」

 さるメジャー球団のスカウトが巨人菅野智之(26)について、こう言って表情を曇らせた。

 今季3敗目(5勝)を喫した17日のロッテ戦は、苦しい投球だった。初回、先頭打者の細谷にファウルで粘られて12球を投じるなど、なかなか空振りが取れず、六回までに127球を要し、そのままマウンドを下りた。

 今季最短イニングでの降板ながら、投球数は今季最多。ここまで被本塁打はわずか2本だったにもかかわらず、この日だけでナバーロ、角中にソロ本塁打を浴びた。

 疲労もあるのだろう。菅野は今季13試合に登板し、投球回は12球団最多の102。1試合平均は約7.85イニングだ。球数も多い。13試合中7試合で120球以上を投じ、1試合平均では116球。しかも、開幕から3試合連続中5日で登板した。いくら何でも投げすぎだ。

 菅野は今季、昨年以上に長いイニングを投げ、完投数を増やすために、「球数を減らしたい」と言っていた。本人の意に反して負担を大きくしているのは、リーグワーストの214得点という貧打に原因がある。防御率0.88という驚異的な数字を残しながら、5勝にとどまっているのはそのためだ。

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