「遊ばれた」阪神打線 DeNA久保康に手も足も出ず監督嘆き

公開日: 更新日:

「何と言うのか、遊ばれていたという感じ」

 呆れ果てたのか、敗戦の弁を述べる金本監督の口元には薄笑いすら浮かんでいた。

 30日、阪神はDeNA先発の久保康に完封負け。単発の3安打で二塁すら踏めず、手も足も出なかった。さらに甲子園の虎ファンを嘆かせたのが、ヒーローインタビューでの久保の言葉だろう。

「初対戦の相手が多かったので、引き気味にいきました。どういう意味か? 観察しながらということです」

 と話した久保。せっかく相手が慎重になっているのに、投げさせた球数はたったの109球。しかも、無四球だ。球筋を見極めるどころか、ダボハゼのごとくボール球に手を出し、チャンスすらつくれなかった。

「相手はコーナーと高低を使って投げてくる投手。ただ、真ん中だけを狙って気持ちよく打つなんてできるわけがない」

 と、打線の工夫のなさを嘆いた指揮官。開幕当初は言葉を選びながら話していたが、5位転落、借金7では選手に配慮する余裕すらなくなったとみえる。

 ちなみに「初対戦の相手が多い」と話した久保だが、正真正銘、初対戦は原口と中谷、投手の岩崎だけ。あまりに不甲斐ない阪神打線は、相手投手の記憶にすら残らないようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  4. 4

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー