強豪が続々辞退…五輪ゴルフ“大失敗”招いたIOCの放任主義

公開日: 更新日:

 米ゴルフ事情に詳しいライターの吉川英三郎氏がこう言う。

「世界的なゴルフ人口の減少とゴルフメーカーの売り上げ減に歯止めをかけるため、ゴルフを五輪競技に復活させて世界各国へ普及させる狙いがあった。復活が検討された当初はアマチュアを出場させるはずだったのですが、IOC(国際オリンピック委員会)が『それでは誰も見ない』と考え、国際ゴルフ連盟(IGF)にプロを出場させるよう要請したのです。旧共産圏やアジア諸国に市場拡大を求める業界と、トッププロの出場によりスポンサーが集まると判断したIOCの思惑が一致したのです」

 それが事態をややこしくさせる原因となった。

「IGFにしてみれば各国のツアー競技優先が大前提ですから、五輪のために大幅なスケジュール変更までは各国に要請できません。日程短縮や競技方法の変更も検討しなかった。もともとメジャーリーグサッカー同様、プロを出場させることに無理があったのです。開催が決まった時点からそれは読めたはずです。IOCがIGFだけでなく、各国ツアーに根回しして日程や運営方法を調整していれば、こんな事態にはならなかったでしょう。IOCが何もしなかったことで、さらなる混乱を招いたといえます」(前出の吉川氏)

 カネのことしか考えていないから、こういうことになる。

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