早実蹴散らし初甲子園 八王子“ありんこ軍団”命名の秘密

公開日: 更新日:

 八王子学園八王子が春夏通じて初の甲子園出場を決めた。

 27日の西東京大会決勝で東海大菅生と対戦。5盗塁を絡め、延長十一回の激戦を5-3で制した。第2シードだが、準々決勝で清宮擁する早実を倒す“番狂わせ”を演じ、勢いに乗った。八王子市から初の甲子園出場とあって、05年に就任した安藤監督は「粘り強く戦ってくれた。八王子の方を長く待たせた」と涙を見せた。

 1928年創立の私立校。東大を目指す「文理特進コース」は偏差値69という進学校だが、それだけをウリにする学校ではない。野球強豪校と同様に「アスリートコース」があり、スポーツにも力を入れる。

 野球部をはじめ、柔道水泳、男子バスケットボールなど6の強化指定クラブがある。主なOBに柔道五輪銀メダリストの小川直也氏、競泳五輪銅メダリストの田中雅美氏。野球部員の中には特待生も在籍している。

 前監督で現在は東京都高野連理事を務める池添氏がチームの根幹をつくった。安藤監督が神奈川の中学教師時代の96年、競技経験のない女子バスケットボール部の顧問として全国制覇。それを見た当時の池添監督が打診し、05年に自身の後釜として就任させた。高校野球事情に詳しいスポーツジャーナリストの手束仁氏がこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  4. 4

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー