大谷の二刀流も水の泡 首位攻防のハムに“抑え不在”の懸念

公開日: 更新日:

 スポーツマスコミがベストナインの二刀流受賞もあると騒いでいる。

 東京プロ野球記者会幹事会が20日、ベストナインの投票規定を変更。これまで無効とされていた投手と野手の重複投票が認められることになった。これによって日本ハム大谷翔平(22)が投手とDHでベストナインに選ばれる可能性が出てきたというのだ。

 首位ソフトバンクをゲーム差なしで追う日本ハムは、21日から首位攻防2連戦。大谷はその初戦に先発する。栗山監督は大谷を投打でフル回転させるつもりとはいえ、いくら大谷が投げて打って試合の主導権を握っても水の泡になるかもしれない。抑え不在の懸案事項がいまだ解消されていないからだ。

 マーティンがケガで離脱して以降、抑えに抜擢された吉川(28)はここまで6試合、1回を3人でピシャリと抑えた経験がない。それどころか3試合で失点。19日のロッテ戦も3点リードの九回に登板しながら3分の2回を1安打3四死球で1失点、なおも満塁のピンチで谷元(31)のリリーフを仰いだ。

 ボールが先行。しきりにクビをひねりながら玉のような汗を流し、ベンチの様子をチラチラうかがいながらのマウンドが続いている。栗山監督は140キロ台後半の球威と連投がきく体の強さを理由に抑えに抜擢したらしいが、現時点ではストッパーどころか試合をぶち壊す“クラッシャー”といったあんばい。日本ハムOBの間からは「とてもじゃないが、安心して試合を任せられない」との声も上がっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは