古参ファンは辟易 相撲協会の“稀勢の里ゴリ押し”必要か?

公開日: 更新日:

 相撲協会も従来の好角家以外のファン層を取り込むべく、さまざまな戦略を打ち出した。「和装デー」もそのひとつ。和服を着た来場者に特典をつけるというもので、「相撲は興味ないけど和服を着るきっかけが欲しかった」という来場者もいたほどだ。他にも協会公式LINEに登録すると、先着数百人に非売品のグッズをプレゼントする企画も行っている。

稀勢の里を不幸にしたいのか

 かつて、協会は「相撲人気回復のためには、日本人横綱をつくる必要がある」と主張してきた。しかし、現状はどうか。今場所は稀勢の里が序盤に失速するも、隠岐の海が2横綱3大関を撃破する快進撃。その隠岐の海も全勝の大関豪栄道に土をつけられた。

 そうしたさまざまな“事件”も、集客にはほぼ影響なし。初日の時点で前売り券が売り切れているのだから、日本人横綱が生まれようが生まれまいが相撲人気は当面、安泰だろう。

 それでも協会内には、2敗の稀勢の里の昇進を諦めていない者もいる。いくら日本人でも弱い横綱など、ファンは誰も望んでいない。地位にふさわしい力量もないのに昇進させられるとすれば、稀勢の里をも不幸にする。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界