初日から9連勝 大関豪栄道はカド番で本領発揮する勝負師

公開日: 更新日:

 逆境に強いと言えば、聞こえはいい。

 初日から快進撃を続けている大関豪栄道(30)が19日も碧山を押し出し自身初の初日からの9連勝。ただひとりの全勝を守った。

 1敗は横綱日馬富士と平幕の遠藤のみ。初の賜杯も見えてきた。

 ある親方が言う。

「豪栄道は形勢が不利になるや、すぐにはたきや首投げに出る悪い癖がある。それらの技は逆転劇を生むこともあるが、腰高で脇がガラ空きになりやすく、あまり多用すべき手ではない。今場所はそうした消極的な姿勢ではない。ひたすら前へ前へと攻めていることが、好調の要因でしょう」

 豪栄道は先場所までの大関在位12場所で、2ケタ勝利がたったの1回しかなかった。カド番も今場所で4回目。好角家の間では「大関になったのが間違い」という厳しい意見も出ていた。

 だがしかし、安定感には欠ける分、ここぞの爆発力は他の力士にひけを取らない。カド番で迎えた今年3月場所は12勝3敗。11日目までは白鵬稀勢の里と並んで1敗をキープし、三つ巴の優勝争いを演じた。やはりカド番の今場所も単独トップ。早い話、尻に火がつかなければ“本気”を出せないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋