工藤SBに“2年目の壁” パ大逆転劇の裏に監督の手綱さばき

公開日: 更新日:

 周囲の反対を振り切っても選手を生かそうとするのが栗山監督なら、ソフトバンク・工藤監督も自分の意志は貫こうとする。しかし、周囲にはそれが選手のためだとは映っていない。

「工藤監督は選手を信用しきれないのかこらえ性がないのか、同点の場面で守護神のサファテを何度も起用しては継投に失敗している。コーチ任せに出来ずに何でも一人でやろうとし、打順をアレコレといじくり回した揚げ句、試合中にサインを出し忘れたこともある。こうしたケースが何度も続いたことで、選手からの信頼は揺らいでいます」(ホークスOB)

 あるコーチは「選手のためにも、オレがサインを出してやりたいよ。でも、ヘッドコーチでもないから、その権限がない」と嘆いていたほどだ。

 2位に12ゲーム差をつけて優勝した昨季はベンチで泰然自若としていたものの、日ハムに逆転を許した今季は試合中にコロコロと表情が変わるシーンが目立つ。劣勢になるとイライラした態度を隠さない。選手はピンチの場面ほどベンチを見る傾向があるから、「不信感に拍車がかかる」(前出のOB)という。

 大差からのV逸という屈辱に、工藤監督には責任論まで噴出、進退伺を出すのではないか、という声が地元で出ているという。 

 いくらプロといえども、選手は人間。指揮官の手綱さばき一つでチームはガラリと変わるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾