工藤SBに“2年目の壁” パ大逆転劇の裏に監督の手綱さばき

公開日: 更新日:

 周囲の反対を振り切っても選手を生かそうとするのが栗山監督なら、ソフトバンク・工藤監督も自分の意志は貫こうとする。しかし、周囲にはそれが選手のためだとは映っていない。

「工藤監督は選手を信用しきれないのかこらえ性がないのか、同点の場面で守護神のサファテを何度も起用しては継投に失敗している。コーチ任せに出来ずに何でも一人でやろうとし、打順をアレコレといじくり回した揚げ句、試合中にサインを出し忘れたこともある。こうしたケースが何度も続いたことで、選手からの信頼は揺らいでいます」(ホークスOB)

 あるコーチは「選手のためにも、オレがサインを出してやりたいよ。でも、ヘッドコーチでもないから、その権限がない」と嘆いていたほどだ。

 2位に12ゲーム差をつけて優勝した昨季はベンチで泰然自若としていたものの、日ハムに逆転を許した今季は試合中にコロコロと表情が変わるシーンが目立つ。劣勢になるとイライラした態度を隠さない。選手はピンチの場面ほどベンチを見る傾向があるから、「不信感に拍車がかかる」(前出のOB)という。

 大差からのV逸という屈辱に、工藤監督には責任論まで噴出、進退伺を出すのではないか、という声が地元で出ているという。 

 いくらプロといえども、選手は人間。指揮官の手綱さばき一つでチームはガラリと変わるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒