新規参入5年でCSへ DeNA前オーナーは快挙どう見た<後編>

公開日: 更新日:

 球団史上初のCS進出を果たしたDeNA。前オーナーの春田真氏(47=株式会社ベータカタリスト代表取締役CEO)に球団経営の考え方、今後のプロ野球界の在り方について話を聞いた。

■チーム作りのモデルは日本ハム

――球団運営ではどんな構想をお持ちでしたか?

「日本ハムのチームづくりをモデルにしたかったので、日本ハムでGMを務められていた高田さんにGMをお願いしました。日本ハムは監督が代わっても常にCS争いをし、何年に1回か優勝している。FAなどで選手がいなくなっても次の選手が出てくる。選手は急には育たない。5年、10年後を見て、年俸は何億になっているか、FA権はいつ取るのかなどを想定し、ドラフト方針も決める。チームづくりを最もシステマチックに考えている球団だと思います。

 球団経営でいうと、当初は『3年でCS、5年で優勝』という目標は掲げたが、勝ち負けはあくまで結果でしかない。球団とすればいかにファンを掴めるかであって、ビジネスサイズを大きくしていくことが大事。ファンの大半は球場に年に1、2回来てくれたらいい方。今季の勝率は約5割。勝つかもねという期待感の中で、負けちゃったけど球場に行ってよかったと思ってもらえる試合をし続けることができるかどうか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?