G戦V打のベイ嶺井は生真面目さと泥臭い練習でチーム牽引

公開日: 更新日:

「二軍でコーチの方々と一緒に一日一日を積み重ねた結果が生きた」

 10日のDeNAと巨人によるCSファーストステージ第3戦。延長十一回に決勝打を放った嶺井が謙虚にこう言った。

 八回に代打で登場し、そのままマスクをかぶった。延長十一回、1死二塁で田原の初球を叩き、左翼手の頭を越える適時打。リリーフの好投も引き出した。自ら、「打球が頭を越えた瞬間、この後の守備をどうしようかと思った」と話したように、生真面目な性格が大舞台での活躍につながった。さるチーム関係者がこう言う。

「昨季は自己最多の74試合に出場、夏場以降はレギュラーを掴みかけたが、今年の春先に送球イップス気味になったこともあり、正捕手を新人の戸柱に譲った。開幕は二軍スタートで本人もショックだったでしょうけど、一切腐らず、泥くさく練習していた。足の踏み出し方などスローイングの基礎練習を何度も何度も繰り返して、投手とコミュニケーションをとろうと、1時間ほど配球などについて話し合っていた。二軍ではゲームの後半からマスクをかぶる試合もあったし、今日の活躍なら12日からの広島とのファイナルステージでは、抑え捕手というオプションもあるかもしれない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘