公表はロッテのみ 豊作ドラフトで「1位候補」逡巡の理由

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 ドラフト会議を直前に控えた18日。ほとんどの球団でスカウト会議が行われたものの、1位候補を公表したのはいまだ田中正義(創価大)にいくロッテだけ。

 各球団の編成担当者たちは一様に、重たいクチを開いて「3~4人に絞った。最終決定は前日か当日になる」と言うのがやっと。1位は決まってるけど言えないのならまだしも、「3~4人に絞った」だけなのだ。

 この期に及んで1位候補が「3~4人」もいたんじゃ絞ったことになるとは思えないし、「3~4人」の中身はどの球団も似たり寄ったり。田中を筆頭に柳(明大)、佐々木(桜美林大)の大学ビッグ3に加え、高校生の今井(作新学院)、寺島(履正社)などの決まりきった名前があがるばかり。「今年は豊作」のはずなのに、どの球団もいまだ1位候補を絞り切れていないようなのだ。

「例年と比べて投手が粒ぞろいなのは事実で、1位候補の平均点は確かに高い。けれどもそれぞれに傷があって、評価が割れている。絞りたくても絞れないのが正直なところでしょう」と在京球団のあるスカウトがこう言った。

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