公表はロッテのみ 豊作ドラフトで「1位候補」逡巡の理由

公開日: 更新日:

「田中は右肩の不安ばかりが取りざたされてるけど、フィールディングや牽制がヘタ。潜在能力はピカイチでも、プロでいきなりローテに入ってバリバリ働けるかというと疑問なのです。佐々木は都立高出身で基礎体力不足といわれ、柳はストレートの球威自体が疑問視されている。高校生の今井や寺島は早い時期から活躍する保証がないうえ、甲子園やU―18での登板過多を指摘する声もあります」

 1位候補のひとりである柳がこの日、早大戦に先発し、8安打4失点で四回途中降板。決め球のカーブを早大打線にとらえられた。在阪球団のスカウトがこう言った。

「柳は15日に延長十二回を完投して20奪三振、ネット裏の評価を上げたばかりです。ウチも含めて柳を狙っている球団は本来なら、メッタ打ちにされたことを喜ばなきゃいけない。これで降りてくれる球団がひとつでも増えればしめたもの。スカウトはこれまで散々、柳を追い掛け、練習態度なんかも含めて評価はとっくに定まっていてしかるべきですからね。なのにきょうの会議では、決め球を痛打されたことが問題視されて評価がガクンと下がった。ドラフト直前のたった1回の登板で評価を下げるのも問題ですけど、今年は選手のアラ探しをしなきゃならないほど評価が拮抗しているということでしょう」

 ドラフト前日、いや当日の昼すぎまで1位候補をだれにするか逡巡する球団がごまんとありそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動