陸連白羽の矢 マラソン復活へ瀬古利彦氏に求められるもの

公開日: 更新日:

 残されている時間は多くない。

 11月6日、米・ニューヨークでは、シカゴ、ボストンと並ぶ世界3大マラソンの「ニューヨークシティーマラソン」が行われた。男子の日本選手は山本浩之(コニカミノルタ)が2時間11分49秒で4位と健闘。だが、トップのG・ゲブレスラシエ(エリトリア)の2時間7分51秒から約4分も離され、2位(2時間8分53秒)のL・ロティッチ(ケニア)からも約3分も遅れた。

 ニューヨーク5区を走り抜けるこのレースは、強風とアップダウンがあるコースが舞台。2時間5分を切るような記録は出ないものの、近年の大会は五輪同様、ケニアやエチオピアなどのアフリカ勢が男女とも1位を独占している。

 対照的に日本のマラソンは低迷期から抜け出せない。女子の五輪は、00年シドニー、04年アテネで高橋尚子、野口みずきが連覇して以降はトップ10にも入れない。男子のメダルに至っては、92年バルセロナの森下広一の銀が最後。今年のリオ五輪も男女を含めて福士加代子の14位がベストだった。

 宗猛男子長距離マラソン部長はリオのレース後「全体的に力不足。(トラックから)スピードのある選手に来てもらい、スタミナをつけて取り組むしかない」と言った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い