相手はKO率100%も 小国以載にベルト奪取の秘策あり
IBF(国際ボクシング連盟)世界スーパーバンタム級5位の小国以載(28=角海老宝石)が14日、大晦日に京都・島津アリーナ京都で行われる同級王者ジョナサン・グスマン(27=ドミニカ共和国)との世界戦に向けた練習を公開。第36代WBAライト級王者の小堀佑介(35)を相手に2ラウンドのスパーリングなどをこなした。
兵庫県赤穂市出身だけに、12月14日の赤穂浪士討ち入りにちなみ、義士の衣装に身を包んで練習場に姿を見せた小国。相手のグスマンは23戦22勝(22KO、1無効試合)。KO率100%の強敵だけに、「勝算は20%。宝くじを当てるよりは楽ですけど」と弱気に話したが、対策に抜かりはない。
グスマンは中南米選手に多いラフファイトも辞さないタイプだ。クリンチの際、レフェリーが「ストップ」をかけた後でもパンチを繰り出すのは珍しくない。かつてグスマンのスパーリングパートナーを務めたキューバ人ボクサーから相手の情報を仕入れたそうで、「練習では、反則ギリギリのことをやるように心がけてきた」(小国)という。
さらにグスマンは、序盤からの速攻が得意な半面、スタミナが不安視されている。小国は「前半戦はジャブで攻める姿勢を見せて、後半戦に持ち込みたい」と相手のスタミナ切れを狙う戦略を明かした。
当日はメーンに井岡一翔(27)のWBA世界フライ級防衛戦が組まれている。セミファイナルに登場する小国は、井岡以上のファイトを見せられるか。